実家の片付け~番外編~義母の引っ越し、私の失敗
- 実家の片付けを手伝おうとしているだけなのに、なぜ親と喧嘩するのか
- 親の家にはなぜ物が多いのか~収納範囲の変化、体力の衰え
- 親はなぜ片付けられないのか~押し入れの中
- 実家の片付けを親と喧嘩せずにやり遂げる方法~処分する場合
- 実家の片付けを親と喧嘩せずにやり遂げる方法~整理整頓 の続き、番外編です。
義母が引っ越しをした時のことです。
以前にも少し書いたことがあるのですが、義母は捨てるということがほとんどできない人です。徹底しています。
捨てると言ったら生ごみを新聞紙に包んだものくらい。なので、家の中には大量の”物”であふれていました。
一人暮らしなのに、シーツが20枚くらい、タオルも50本くらいなどはいい方で、スーパーの袋をまとめたスーパーの袋が10本くらい。着なくなった服を割いて紐にしたもの。壊れた家電製品はさすがに捨てていましたが、電気コードを切って集めていました。着ているところを一度も見たことのない服、年寄りには絶対着れないような昔着ていただろうブラウス、重たくて今では持ち歩けなくなったバッグや傘。杖が10本くらい。毛布も10枚くらいありましたし……。
引っ越し先の部屋が狭くなることもあって、家財は1/3くらいに減らさなければならない状況でした。
どんな引越しの手伝いになったかというと、
引越の日まで、日数的に余裕がなかったという言い訳もあるのですが、「これはいらないだろう」と思えるものを、義母に相談することなく、勝手に判断して捨てていきました。
本当に、家財が1/3になるくらいまで。
その結果、義母にしたら当たり前ですが、「あるはずの物がない、全くない。全部捨てられた。」という心理状態になったのです。
それから延々と、ぐちぐち、ぐちぐち「全部捨てられたからな。」という言葉を聞き続ける羽目になってしまいました。
作業中の私は、「義母だけでは体力的に絶対無理だから、私がしてあげている」という感覚で、いいことをしていると疑いませんでした。義母にとっては、はなはだ迷惑なものだったのですが・・・・・・。
例えば、20枚もある下着は多すぎると思い、古びた物は捨てましたが、義母は洗濯を毎日する体力がなかったり、一日に数度、着替えをしなくてはならない時もあり、20枚でも少なかったのです。
2リットルの空いているペットボトルは、重量物を持てない義母にとっては米びつでした。衣装ケースいっぱいに入っていた十薬は、体力的にもう取りに行くことはできないと思っている義母にとって、死ぬまで、飲み続けられるようにという貴重な在庫だったのです。